この度は、心よりお悔やみ申し上げます。
思いがけないできごとに驚いた方。
長年連れ添った方とのお別れ。
悲しみの中、慌ただしい日々を送った方。
さぞ、お辛かったことでしょう。
しかし、時は流れていくもの。
毎年年末が近づいてくると、喪中はがきの準備をしなくてはなりません。
喪中はがきを初めて聞く方もいるかもしれませんが、
喪中はがきは親族が1年以内に不幸があった場合に、
喪に服することをお知らせする、新年の挨拶を欠く挨拶状のことです。
親族が1年以内に不幸があった場合は年賀状ではなく、
この喪中はがきを送ります。
では、その喪中はがきは出す身内の範囲、相手の範囲。
時期や喪中はがきの例文を紹介します。
喪中はがきのマナー!出す身内の範囲は?
喪中はがきのマナーですが、まず喪中はがき自体が新しい風習で、
正しいルールがないんです。
戦後の昭和三十年代、年賀状の文化が一般的な家庭に広まったに、
「喪中はがき」も普及しました。
なので、各家庭、地域、宗教などによって違うのは当たり前なんです。
ですが、目安はほしいものですよね。
なので、ここでは目安となる知識を紹介します。
まずは、親族といっても、何親等ぐらいまで不幸があった場合に喪中はがきを出すのか。
ちょっと迷いますよね。
一般的には二親等まで出します。
一親等、二親等はこのような範囲になっています。
【一親等】両親、配偶者、子、配偶者の両親
【二親等】兄弟姉妹、祖父母、孫、兄弟姉妹の配偶者、配偶者の兄弟姉妹
つまり、身内に不幸があった場合は喪中見舞いを出します。
ですが最近は、二親等でも祖父母の場合出さない方も増えてきているそうですよ。
故人との関係や関わりの深さやご本人の気持ち等を考え出さない判断をしているようです。
特に迷いがちなのは、二親等の「姻族」。
配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者。
出そうか出さないかもし迷うのであれば、父母、配偶者の父母に相談してみましょう。
最初にも言いましたが、喪中はがきはまだ新しい文化なので、
各家庭によってかなり違います。
後のいざこざを起こさないためにも、迷ったら相談。
これが良いでしょう。
三親等以下のおじ、おば、いとこ、遠い親戚等には出さない方がほとんどです。
喪中はがきを出す相手の範囲はどこまで?
喪中はがきを出す相手も迷いますよね。
故人との関係がどのぐらいなのかもわからない方もいますし。
悩みどころです。
でも、答えは簡単。
毎年年賀状を出している方に出すのが一般的です。
新年の挨拶を欠く挨拶状ですから、年賀状をくれる方には喪中はがきを出しましょう。
ですが、身内でも年賀状のやり取りをしますよね。
身内は、喪中であることをすでに知っているので、
喪中はがきを出さない方が多いようです。
わざわざ、改めてお知らせする必要はないでしょう。
また、1つの考えとして公私を分ける考えもあるそうです。
故人と関わりが深ければ喪中はがきを出して、
仕事関係の方、故人と面識が無かったりすると例年通り年賀状を出す方そうですよ。
喪中はがきをいつまでに出せば?年賀状が届いてしまったら?
喪中はがきは、新年の挨拶を欠く挨拶状ですから
年内までに届けば大丈夫です。
ですが、送るのが遅いと送る相手が12月頃から年賀状の準備をして出し終わった後に、
喪中はがきが届くということになりかねません。
喪中はがきを受け取ら、その方には年賀状を送らないといというのが一般的な風習になっています。
なので、できれば年賀状の準備にとりかかる前。
つまり、11月中旬~12月初旬に喪中はがきが届くのがいいでしょう。
これなら、受け取った方の年賀状の準備にも問題がでません。
なので、喪中はがきは例年出している年賀状よりも早めに準備しましょう。
ですがもし、喪中はがきを出すのが遅くなり年賀状が届いてしまったらどうすればいいのか。
もちろん年賀状を送ることはできません。
その場合は、1月7日の松の内が明けてから「寒中見舞い」を送ります。
年賀状のお礼とともに、喪中であったこと。
喪中なのでで年賀状が出せなかったことを書いてお知らせしましょう。
喪中はがきの文面の例!
文面の内容は大体書くことが決まっています。
【文面内容】
- 挨拶
- 誰が
- いつ
- 何歳で亡くなったか(故人の年齢は「数え年」)
- お礼の挨拶
- 日付
この6つを押さえれば、喪中はがきの文面が初めてでも簡単に書けるでしょう。
喪中はがきの例文を用意したので、ぜひそちらも活用してみてください。
喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます
本年八月に父 健が九十二歳にて永眠いたしました。
ここに長年賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼を謹んでお願い申し上げます。
時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成○○年十二月
喪中のため年頭のご挨拶を失礼させていただきます。
母 春子(享年六十九歳)が十月に他界いたしました。
これまで賜りましたご厚情に、故人になり代わりまして厚く御礼申し上げます。
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
平成○○年十一月
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
寒さ厳しい折ではございますがいかがお過ごしでしょうか。
今年四月に父 聡が七十八歳にて永眠いたしました。
生前のご厚情に深く感謝申し上げますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。
平成○○年十二月
他の年末年始の準備も忙しいかもしれませんが、
しっかりと喪中はがきの準備もしましょうね。