お香っていいですよね。
毎日の仕事で勉強で疲れたら、ちょっとお気に入りの香りで癒されます。
眠る前にアロマの代わりとしてリラックスするために使う方も多いですよね。
100円ショップやアジア系の雑貨屋さんでお手軽に手に入って、
気軽に楽しめるリラックスグッツです。
でも、お香って何かに似てませんか?
仏前でよく使われているアレです。
お線香にとてもよく似ていると思いませんか?
たぶん並べられたらどっちがどっちだか、わからないと思います。
お線香の香りが好きだし、線香を代わりにしてもいいかな?
そう思う人もいますよね。
お線香とお香は一体何が違うんでしょうか?
お線香とお香はこうやって来た!!
線香とお香の違いを知るにあたって、知っておくべきこと。
それ「香」のはじまりです。
軽く触れておきましょう!
起源は聖徳太子の時代。1400年以上昔にことです。
595年に今の兵庫県淡路島に香木「沈香」が漂着したのがはじまり。
その後、仏事や神事に用いたり、
経本や衣服の防虫、加香等生活に取り入れられて使われるようになりました。
この頃は、まだ香りを楽しむという感じではなかったみたいですね。
どちらかというと実用品としての意味合いが強かったみたいです。
役割としては今の「お線香」に近いですね。
香の香りが仏事や神事から離れて楽しまれるようになったのは平安時代。
平安貴族や宮廷での文化や習俗として広まりました。
5月5日の端午の節句に香を入れた薬玉が贈られたり、香り袋の原形となるものも生まれました。
鎌倉時代から室町時代には「香道」が誕生。
江戸時代に入り庶民も楽しむようになりました。
棒状(スティックタイプ)の香が出始めたのは、実は江戸時代初期から。
この流れでもう、もしかしてわかっている方もいるとは思いますが、
「お線香」は「お香」の1種なんです。
よく、仏前で焚くものを「お線香」として使っていますが、
お線香は線のように細くした香のことなので「お線香」も「お香」なんですよ。
まさか、お線香がお香の1種だなんて驚きですよね!
今までは別で考えていました。
お線香をお香の代わりにしても大丈夫?
質で金額が変わってきますが、
基本的な原料や作り方なども「お線香」と「お香」はまったく同じです。
お線香とお香の原料は、
椨(たぶ)、伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)、
桂皮(けいひ)丁子(ちょうじ)、大茴香(だいういきょう)など。
そして、お線香の種類は大きく分けて2種類あります。
【匂い線香】
香木や香料を各種調合したお線香で、基材は椨(たぶ)の木の皮。。
家で使われているお線香のほとんどはこのタイプ。
煙の少ない炭を原料にした匂い線香などがあります。
【杉線香】
原料は杉の葉の粉末。杉特有の香りがするお線香。
お墓参りなどに使われるお線香といえばこのお線香です。
「お香」は香りを楽しむための香。
「お線香」は仏事などに使われる香。
そんな認識が一般的だと思いますが、お線香は線のように細くした香のことです。
好みの香りであれば「お線香」を「お香」として楽しんで大丈夫です!
「お香」を「お線香」として使うこともできます。
なので、あなたの好みの香りの香を楽しんで下さい!