夏になると出てくる蚊を退治するもの。
その定番といえば蚊取り線香ですよね!
蚊取り線香の香りがすると夏だな~とよく思います。
電機の蚊取り線香などもありますが、
やっぱりあの香と煙が蚊取り線香だよなと。
そして、入れ物は豚の陶器のもの。
でも、たまに蚊取り線香を焚いているのに蚊に刺されたりしませんか?
実は、蚊取り線香には効果範囲があるんです!
それと、なんで蚊取り線香の入れ物は豚が定番になったのでしょうか?
気になったので調べてみましたよ!
蚊取り線香の効果の範囲はどこまでならOK?
蚊取り線香はリビングや、自分の部屋などよく一か所だけで炊いたりしますよね。
実は、蚊取り線香の効果範囲は狭く6畳の程度の広さなんです!
でも煙とかは、隣の部屋まで届いていたりしますよね。
煙が届いていれば効果がありそうですが。
ですが実は、蚊取り線香が燃えて煙が出るときに、
目に見えない蚊に効く成分があり、
それが空気に乗って広がるんですよ!
この広がった成分が、
あの蚊取り線香の除虫菊の香り!
つまり、この香りする場所には殺虫成分が効いています。
なのでもちろん、設置したところから遠くなる程、匂いも効き目も弱くなります。
ちなみに蚊取り線香一巻の持続時間は、
メーカーによっても異なりますが
普通のサイズでおよそ7時間程度です。
これなら寝ている間は大丈夫そうですね
大きめのサイズは12時間程度、効き目が続きますよ。
起きている間ずっと家にいるならこちらがいいかもしれませんね。
入れ物はなんで豚なの?
あの蚊取り線香を入れる豚の容器ですが、一応ちゃんとした正式名称があります。
正式名称は、「蚊遣り豚」(かやりぶた)。
現在は、「蚊取り豚」とも。
昔は、蚊は取る(駆除)ものではなかったんです。
蚊遣り木(松・杉・茅など)を燻し焚いて蚊を追い払うものだったので「蚊遣り」。
現在では蚊を取ることができるので、「蚊取り」。
なんか歴史を感じますね。
それで、なぜ豚かというと2つ説があります。
【1.愛知の常滑発祥説】
養豚場で豚に止まる蚊に困り、
土管の中に蚊取り線香を入れ使っていたそうです。
ですが、土管は口が広すぎたため、煙が拡散。
効果がイマイチだったんです。
少しずつ口を縮め改良していくと、豚に似たそうです。
それを常滑焼のお土産にしたところ、大ヒットして広まった説。
【2.江戸時代末期に発祥した説】
東京新宿区内の武家屋敷跡。
そこから江戸時代末期の「蚊取り豚」が出土しました。
大きさは長さ35センチ・直径23センチ。
蚊取り線香そのもの発明は、明治に入ってから(1886年)。
なので、「蚊取り線香」を用いたわけではないのですが、
「蚊取り豚」には違いないそうです。
形は豚の鼻の穴の部分が、だいぶ細くなっており、
徳利を横にしたようなものだそうです。
どちらの説かは、はっきりとしていません。
ですがこの2説を見る限り、豚になったのは、
最終的に「何となく豚に見えたから」みたいな感じではないでしょうか。
そんな、歴史を感じながら蚊取り線香で効果的に蚊を取ってくださいね!