「日本の柄、伝統模様の意味!7種類 【第1弾】」の第2弾がやってまいりました!
前回は幾何学模様を中心に取り上げましたが、
今回は植物や動物模様の和柄を集めてみました。
着物や和雑貨などにも、
動物や植物の柄を見かけますよね。
動物が描いてある!!カワイイ!
と思うかもしれませんが、
動物や植物の柄にも意味はちゃんとありますよ!
意味を知った上で買うとお気に入り度が上がるかも。
プレゼントするときに縁起を担ぐのにもいいと思います。
なので、和柄の意味を知っておいて損はないですよ!
日本の伝統模様を第2弾!今回もいろいろな模様が!
【鹿の子(かのこ)文様】
一見、丸の中に点を入れただけに見えますが、鹿の子という立派な文様です。
名前の通り、鹿に関係があります。
鹿の背中には斑点の模様がありますよね。
その背中の斑点に似ていることから、鹿の子と呼ばれています。
また、鹿は神の使いとされいるので、鹿の角を意匠化した文様などもあるんですよ!
絞り染めの1種である「鹿の子絞り」は、奈良時代から始まって江戸時代に発展。
この染め技法は非常に手間のかかるので、現代は高級和装として使われています。
【千鳥(ちどり)文様】
この千鳥の文様はよく見かけますね。
図案化しやすい文様なので、千鳥格子や千鳥卍といった文様もあります。
千鳥格子のスカートは、よく見かけますよね。
幅広い年代が着れるので親しみがある方も多いのでは?
実は、千鳥は鳥の種類ではないんです!
千鳥は、水辺に集まるチドリ科の鳥の総称。
くちばしが短くて、小さく可愛らしい鳥ですよ。
水辺にいるのでよく水の文様や水辺の植物の文様と描かれることが多いです。
写実的に描かれることあるんですが、
可愛らしく意匠化された千鳥が用いられることが多いですね。
【蜻蛉(とんぼ)文様】
古い時代には、蜻蛉のことを「蜻蛉(あきづ)」と呼んでいました。
そして、蜻蛉にまつわるこんな話もあります。
古代日本は、本州のことを「秋津島(あきつしま)」と呼んでいたんですが、、
それは、日本神話で神武天皇が「この島は蜻蛉の形のようだ」と言ったことが由来とされているんですよ。
細長いので、蜻蛉に見えたんですかね?
また、蜻蛉は素早くて攻撃的。
空中を飛び回って虫をとらえるため、「勝虫」「勝軍虫」とも呼ばれ武人に好まれました!
【茄子(なす)文様】
身近な茄子ですが、一富士二鷹三茄子と言われるように縁起物!
でも、なんで茄子が縁起物なんでしょうかね?
それは、茄子と「成す」をかけているから。
成すと言えば、米沢藩主の上杉鷹山が詠んだこんな言葉があります。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
大仕事を成し遂げる、立身出世を願う、そんな気持ちが込められた文様なんです。
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【瓢箪(ひょうたん)文様】
瓢箪は、水筒代わりやたわしにも使われるウリ科のツル性植物です。
瓢箪文様には、魔除けや子孫繁栄・商売繁盛など、たくさん意味がありますよ。
有名なのは瓢箪文様6つ描くもので、「六瓢(むびょう)」。
六瓢が転じて無病息災の意味があるんです。
瓢箪は食用できる種類ものと観賞のものがありますが、
鑑賞用は絶対に食べないでくださいね!
鑑賞用の瓢箪は毒があるので食べられなんですよ。
【柑橘(かんきつ)文様】
意外かもしれませんが、柑橘文様もあるんです。
鏡餅上にのっているダイダイ(橘[たちばな])がそれです。
長寿を招いて多くの子供を授かるとされている文様です。
また、柑橘の「橘(きつ)」と「吉」の読みが同じなことから、
大きな柑橘文様は「大吉」を意味します。
柑橘模様を大きく何個も連ねて、
良いことが続きますようにという祈りを込めることも多いのだとか。
【ふくろう文様】
ふくろうは当て字で「不苦労」という苦労をしないと解釈できます。
また、「不老」で不老長寿。「袋」で知恵袋を連想することも出来るんです。
なので、縁起かつぎの柄として親しまれています。
いかがでしたか?
他にも魅力的な和柄があるので、
また、今度紹介しますね!