着物や和雑貨などに描かれている柄。
かわいいですよね!
柄の配置や、色で印象もだいぶ変わってきます。
気に入ったものだと、ついつい同じ柄で色違いで買ったり。
着物や和雑貨などに描かれている柄は、
日本の伝統文様がほとんどではないでしょうか?
実は、その伝統模様にはちゃんとした意味があるんです!
日本の伝統模様はたくさん!
【青海波(さいがいは)文様】
扇状の形を波に見立てて描き表した幾何学模様。
大海原の穏やかな波のように、
いつまでも穏やかな暮らしが続くようにという願いを込められています。
ペルシャの模様が、シルクロードを渡り中国へきた後、日本に伝わったんだとか。
青海波という名前は、雅楽の舞曲。
又は、この模様が普及した江戸時代の職人さんの名前からという説があります。
模様を知らない子どもなどに見せると
「Wi-Fiにしか見えない。」
「凄い電波良い!!」
など返ってきた方がいるそうで。
確かにそう見えますけどね。
イマドキですねー。
【亀甲(きっこう)文様】
六角形の文様が並ぶ亀甲文様。
名の通り亀の甲羅の形に由来しています。
日本での長寿の象徴「鶴亀」に結びつくので、長生きするように願いが込められています。
亀甲文様はかなり古くからあり、西アジアの紀元前のものにも見られる模様です。
日本では平安時代に有職文様として定着しました。
出雲大社の紋で亀甲に花菱の文などにも使われています。
それから、亀甲文様には多くの派生文様があるんですよ!
六角形をつなぎ合わせたもの。
六角形の中に花弁をあしらったもの。
まだまだ、多くの派生文様があります。
【鱗(うろこ)文様】
三角形を上下左右に連続して規則正しく並べた模様です。
鱗に似ていることから鱗文と呼ばれるようになったもの。
日本では弥生時代中期頃から銅鏡や土器などに見られます。
悪霊を退けるとされ近世になってから厄除けの文様として使うように。
女性の心に住む鬼を戒めるため女性に厄除けとして用いたそうです。
その文化は能楽の衣装にも現れていて、竜神や鬼女は鱗文が使われています。
【麻の葉文様】
正六角形を基本とした模様。
「麻」の葉の形をようなのでこの名がつけられました。
平安時代の仏像の切金文様や
鎌倉、室町時代の仏像や菩薩などを刺繍によってあらわした繍仏にみられます。
麻のように丈夫ですくすくと育つように、子供の産着に使われることが多かったそうです。
江戸に歌舞伎役者が麻の葉文様の衣装を着て、若い女の子の間で大流行しました。
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【七宝(しっぽう)文様】
同じ大きさの円を1/4ずつ重ねて連続していく文様。
7つの宝を表現していて、円形は円満を表しています。
また、有職文では「輪違い」と呼ばれています。
図案に空間を埋める用途で使われたり、
七宝文様そのものを柄として使用します。
単純な円の繰り返しですが、その分色々なところに組み合わせたりできます。
【籠目(かごめ)文様】
編んだ竹籠の網目の文様です。
編んだ竹籠の網目が、星型の形のように見えませんか?
この星形は邪を払う力があるとされています。
魔よけの印としても使われたりするんですよ!
こちらも、良い意味で単純なので色々と組み合わせができます。
【市松(いちまつ)模様】
四角形をモチーフにした幾何学模様。
江戸時代中期に歌舞伎俳優「佐野市松」の当たり役になった時の衣装がこの模様。
その着物の柄が広まり、着用していた「佐野市松」の名をとり「市松模様」になったとか。
2020年のオリンピックエンブレムA案にも使われました。
今回は以上の7種類紹介させていただきました!
しかしまだまだ、日本の伝統的な模様はあります。
2016年7月18日第2弾できました!良かったらどうぞー。
日本の和柄、伝統模様の意味を知ろう!7種類【第2弾】