手紙などで使うのが季節のあいさつ。
季節ごとに挨拶が変わるので風情がありますよね。
せっかく風情のあるものですから、できたら正しく使いたいものです。
「三寒四温」なんかもその季語のひとつです。
春の手紙の冒頭のあいさつに使ったりしている方もいらっしゃるのでは?
でも実は、三寒四温は春の季語ではないんです!
三寒四温を間違って春に使っていて、ハッとなっていませんか?
大丈夫です。
ここでちゃんと意味を知ればもう間違えることはありません!
では、いつの季語なのか、どうやって使えばいいのか確かめてみましょう!
春じゃないの!実は冬だった三寒四温!?
三寒四温は実は冬の季語なんです!!
大体春一番が吹いたあとに北風の冷たい風が吹きつけます。
昨日は暖かい日だったのに、翌日急に寒さがぶり返したり。
そんな寒い日が3日続き、そのあと暖かい日が4日を繰り返すことを三寒四温と言います。
元は中国の北東部、朝鮮半島北部で冬のを表わす言葉として使われ始めました。
その原因はシベリア高気圧。
シベリア高気圧が一週間程度の周期で強弱を繰り返し天気が変化します。
日本では、太平洋高気圧の影響により、三寒四温があらわれにくいんです。
もし起こるなら、春先にしか起こりません。
なので、三寒四温を春の季語だと間違える方もいらっしゃるみたいです。
冬なので間違えないようにしたいですね。
手紙の時候の挨拶で使うなら時期はいつ?
三寒四温を使うのが冬とわかったところで、
三寒四温を手紙で使う時期も知っておきましょう。
冬と言っても、12月は使いません。
三寒四温を時候の挨拶で使うならば、1月、2月が適切です。
春に向かう言葉ですからこの時期なんです。
特に2月は雨水(うすい)もあり、春一番も吹く頃です。
冬から春の訪れを感じられる時期なので、2月で使うにはもってこいです!
手紙で使うなら、是非2月の手紙の時候の挨拶で使うことをおすすめします。
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三寒四温で手紙の挨拶をしよう!
さて、三寒四温の意味も使う時期もわかったところで、実際に手紙で使ってみましょう!
何気ない日常で使ってみるのもいいですし、
もちろんビジネスメールの時候の挨拶でも使えるので、便利ですよ!
- 三寒四温の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
- 三寒四温の季節、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
- 三寒四温と申しますが、まだまだ寒い日が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
- 三寒四温の時節柄、くれぐれもご自愛ください。
このように、文頭はもちろん文末にも使えますのでお好きな様に
三寒四温を使ってみてはどうでしょう?
ちょっとした勘違いで、冬ではなく春に使っていた方がいらしたら、
春の訪れが近い冬、2月の手紙に是非使ってみては?