国民の祝日である春分の日と秋分の日。
春のお彼岸と秋のお彼岸の時期でもありますよね。
なので、お墓参りに行ったり仏壇の掃除などしたりするかと思います。
ですが、夏至と冬至は祝日ではないのに、なぜこの2つは祝日なのでしょう?
意味とかって知らないかも。
意外と知らない、春分の日と秋分の日のことを調べてみました!
春分の日と秋分の日のそれぞれの意味。共通点が多い!
まずは、春分の日と秋分の日が祝日になるきっかけを知る前に、
この2つの日の意味について知っておきましょう!
先ずは、春分の日。
春分の日は、3月20日頃の「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」です。
昼と夜の時間の長さがほぼ同じになり、春分の日を境に昼が長くなっていきます。
次は秋分の日。
秋分の日は、9月23日頃の「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」です。
こちらも昼と夜の時間の長さがほぼ同じになります。
ですが、春分の日とは逆に秋分の日を境に夜が長くなっていきます。
また、春分の日と秋分の日を中日と言うんです!
よく春のお彼岸、秋のお彼岸と聞きますよね。
その前後3日間の7日間が「彼岸」なんです。
初日を「彼岸の入り」終わり日を「彼岸の明け」。
地域で違いがありますが、ご先祖様の供養をしてぼた餅やおはぎなどを仏壇に供えます。
「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉もあり、
冬の寒さは春分頃、夏の暑さは秋分頃には和らぐ季節の目安にもなっています。
春分の日と秋分の日はこのようにとても共通点が多いんです!
休日になった理由も一緒だった!
ここまで共通点が多いとすごいですね。
ですが、春分の日、秋分の日が祝日になった理由も以外にも一緒だったんです。
古来、日本の農村部では、
春分の日と秋分の日あたりに農作を祈り祝い、祖先に感謝するお祭りを行う習慣がありました。
ですが、祝日になる理由のもとになったのは明治時代。
ことは、明治6年10月14日太政府官布告第334号。
「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」
(ねんちゅうさいじつしゅくじつのきゅうかびをさだむ)
これで、春分の日と秋分の日の元が定めされたのが始まり。
その名も「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」。
皇霊祭は歴代の天皇、皇后、皇親の霊を祭る儀式のこと。
毎年、春と秋に行われ、現在も宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)で行われています。
それをきっかけに、一般市民の間で祭日になりました。
終戦後、「国民の祝日に関する法律」が制定されると廃止。
その「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」が「春分の日と秋分の日」として国民の休日になりました。
春分の日と秋分の日は、やることが似ているなと思っていましたが、
まさかきっかけになっていたものも一緒だとは思いませんでしたね。
しかも、結構奥が深く歴史があるモノだったんですね。
今までは、そんなに気にしたことがなかったのですが、
これからはちょっとした歴史を感じる日になりそうです。
そんな歴史を感じながら春分の日と秋分の日にお墓参りに行くのもいいですね。