お彼岸でおはぎとぼたもちって食べたり、お供えしたりしますよね。
あんこが甘くて、モチモチつぶつぶとした食感がたまりません!
でも、おはぎとぼたもちの違いってなんでしょうね。
あんこに何か違いがあるのか。
それとも大きさ?
うーん。見た目は一緒みたいですし、どちらかが甘めとか?
一体何が違うのでしょうか?
「おはぎ」と「ぼたもち」の名前の由来
違いを知る前に、それぞれの名前の由来を知っておきましょう。
実は、お彼岸と関わりがあるんです!
お彼岸は春のお彼岸と、秋のお彼岸がありますよね。
どちらもお墓参りに行ったりすると思いますが、
そこで昔からお供えしたり、食べるのが「ぼたもち」と「おはぎ」。
この名前の由来には、春と秋の植物からきているんです!
「ぼたもち」は春に咲く植物、牡丹(ぼたん)の花。
その花にちなんでつけられました。
春のお彼岸に牡丹の花もお供えしますからね。
牡丹の花びらに小豆の粒を見立てたそうですよ。
ぼたもちを漢字で書くともっとわかりやすく、「牡丹餅」と花の名前が由来なことが納得ですね!
「おはぎ」は秋の七草、その七草の中から選ばれた萩(はぎ)の花が由来。
選ばれた理由は、小豆の粒と形が似ているという理由なんだとか。
こちらも漢字で書くと「お萩」と由来の花がわかります。
どちらも、小豆を花に見立てて名づけられたのが素敵ですね。
季節を大事にしている感じがします。
違いは何なの?ぼたもち、おはぎ
この2つ。
基本的には同じ物なんです!
そう、基本的には同じなんですよ。
季節で呼び名が変わるだけで。
でも、お店で見たときは違いがあった!
そんな方もいるでしょう。
やはり地方によってさまざまな風習があるもの。
なので、風習でちがうぼたもち、おはぎの違いをまとめてみました!
- 米が違う説
もち米主体が「ぼたもち」、うるち米主体が「おはぎ」。
- 形が違う説
牡丹は大きくて丸い。なので、「ぼたもち」の形は大く丸い。
萩は小さくて細長い。なので、「おはぎ」は小さくで俵の形。
- 餡が違う説
秋に収穫される小豆。
新鮮で皮がやわらかい秋の小豆は粒あんにして「おはぎ」。
保存して冬を越した小豆を春。硬い皮を取ってこしあんにして「ぼたもち」。
- 餡かきなこ説
餡を使ったものは「ぼたもち」。
きな粉を使ったものは「おはぎ」。
もちろんほかにも説があっても何にもおかしいことはありません。
それが、そこの地域の風習なのでしょう。
半殺しにする?それとも皆殺し?
はい。おはぎとぼたもちの話です。
一見怖い話のように聞こえますよね。
これは、中のお米や周りの餡どうするか相談するときに使うつぶし方の呼び名。
粒が残る程度に荒くつぶしたものを「半殺し」。
粒を完全につぶしたものを「皆殺し(本殺し)」。
お米なら、半殺しならおはぎ、ぼたもち。皆殺しはお餅になります。
餡なら、半殺しならつぶあん。皆殺しはこしあんになります。
日常会話で「今日、皆殺しにする?」なんて聞いたらちょっと驚きそうですよね。
その驚きを利用して、半殺しと皆殺しを使った御話もあるくらいです。
それも昔話や落語にもなるほど。
それほど生活に根付いているんでしょう。
おはぎとぼたもちが基本的に一緒だったのは驚きましたね。
お彼岸の1つの季節の話題になりそうです。